税理士を目指す前は

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今日は少しだけ、私自身のお話を。

税理士を目指す前は、全く別の仕事をしており、お酒の会社に勤めていました。
お酒、大好きなんです笑。酒飲みです。ビールをこよなく愛しております。

大学が経済学科だったことと、父が税理士だったことから、大学卒業後は税理士の道へ、と思ったこともありました。

しかし、その父が、一般企業に勤めることを私に勧めたのです。
将来いつか税理士になるとしても、一般企業での経験はきっと生きる、税理士はそれからでも目指すことができる、と。
それもあり、もちろん他にもいろいろ考えて、就職の道を選びました。

何度もその会社宛てにラブレターを書き、面接もがんばり、希望する会社に入社することができました。
お酒が大好きなので、本当に楽しい6年間の勤務時代でした。

最初は情報システム部に配属になり、その後、消費者対応部門に異動、そこでお客様相談システムの開発に携わりました。会社のHPのコンテンツ作成チームにも入れて頂きました。
そういったシステム関連の仕事は好きでしたので、本当にやりがいに満ちた仕事をすることができました。

お客様相談システムについては、プランナーとして一つのシステムをつくり上げることができたことが、自分の自信にもつながり今も私の中で生きています。
その当時、二人三脚で開発に取り組んだ先輩が、これをつくり上げたことが自分の会社人生の最大の誇りだ、とおっしゃったことも、私にとって大きな力となっています。そのシステムが今もその会社で稼働していることが、今も私の喜びでもあります。

「やってみなはれ」精神・社風のもと、思うがままに存分に仕事をさせていただいた6年間でした。

その会社勤務時代は、正直、税理士のことは忘れていました。
この会社に定年まで添い遂げたい、そう思うようになっていました。
しかしその後、税理士であった父の死をきっかけに、税理士という仕事についてより深く知る機会が増え、次第に父と同じ仕事がしてみたいという気持ちが強くなりました。
一度は定年までと思った会社を後にすることは非常に悩みましたが、自分自身と向き合い、考えた末、税理士の道を目指すことにしました。結果、そのとき思った以上に自分が税理士にとても向いていたということを今、強く感じております。

会社を退職後、大原簿記学校という専門学校の社会人コースに通い始めました。
あいだに一番上の子の妊娠出産で受験も勉強もできない年もありましたが、勉強開始から6年後に5科目合格でき、その後6年間の実務経験を積んで税理士登録、そして現在地にて開業、今に至ります。

父の事務所は父の死後、他の先生が引き継いでおり、私はゼロからのスタートとなりました。
でも、税理士になったきっかけは父ですし、父のことを慕ってくれていた先生から父の話を何度も聞かせていただいたり、今も父が最も大きな目標であることに変わりはありません。

そして、父の言ったとおり6年間の一般企業勤務時代は私にとって大きな財産となりました。
とにかく楽しかったのももちろんですが、その6年間の経験で得たものと築き上げたものと、そしてその自信が今も私の糧となっています。
今この仕事をやっているあいだも、その勤務時代の経験に感謝することは多々あります。

愛社精神は今も冷めやらぬままです。

と、今日はわたくしのことを少し書いてみました。
失礼いたしました笑。